もりや小児科医院Moriya Pediatric Clinic

エピペンの独り歩き


みなさんは「エピペン」というものをご存知ですか?

これは蜂に刺された際にアナフィラキシーを起こし亡くなる方のを防ぐために緊急輸入されたものです。

過去20年間で二人が学校において給食による「食物アレルギー」によって亡くなった可能性があります。2例目のケースが報道され、今まではほとんど売れていなかったエピペンが脚光を浴び販売量も一気に増えました。

これとは別に学校では毎年約40人が不整脈等の疾患で亡くなっております。

    年間40名 vs. 20年間で2名

確かに防げるものを防ぐと言うことを大事でしょうが「食物アレルギー」に対しては少し過敏になっているような気もします。

  右記をクリック  食物アレルギーが増えた理由のひとつ?

不幸な転機をとった患者さんは食物アレルギーに加えて重症気管支喘息を合併していたようで、ほとんどの「食物アレルギー」単独の方はリスクが少ないとも言われております。

なお、エピペンは処方すると「
在宅自己注射管理指導料:650点(¥6,500)」が徴収できるようです。これなら希望されれば処方をお断りする医療機関なんてありませんね。エピペンはもし使用した際にはその後の管理を夜間・休日でもしっかりと責任を持って対応してくれるところで処方してもらってください。残念ながら当院は不可能なのでエピペンは基本的にはお渡ししません。

まだまだ書き直すつもりです。