下記は5歳の子どもが下痢で受診した際に整腸剤を渡した時の診療点数です。
院内調剤 院外処方せん
(医院内でお薬をもらう場合) (調剤薬局でお薬をもらう場合)
初診(診療所) 282 初診(診療所) 282
乳幼児加算[6歳未満] 75 乳幼児加算[6歳未満] 75
薬剤情報提供料 10 内服薬処方せん料 68
調剤料(内服薬) 9
処方料 42
ミヤBM細粒 1.5 g 1 x 5
計423点 計425点
あれっ、なんかおかしいですね。医療機関側は薬を患者さんに渡すよりも院外処方箋の紙切れ1枚を渡した方が2点(¥20)ほど高い金額が請求できます。
院内でお薬を渡すということは、薬を分包しなければなりません。薬の袋も必要です。薬を保管する場所も必要だし、いろいろな薬剤も揃えておかなければならず、使わずに廃棄する不良在庫の薬剤も発生します。薬価と実際の納入価の差、薬価差益で利益が残ると疑っている方もおりますがほとんどの薬剤は消費税分程度が引けるかどうかです。さらに薬を仕分けするために人件費も余計にかかります。当院に導入している分包機はクラウン1台分以上の費用がかかりました。
う〜ん、医療機関側には院内でお薬を手渡すメリットなんかほとんどないも同然です。院内調剤で頑張っているところは患者さんの便宜のため頑張っているのだと思います。もちろん、患者さんの金銭的負担も軽減されます。
※処方内容がシンプルでないと院内での調剤に対応できません。このおかげ?で当院の投薬内容は過剰大量投薬とはほど遠いものとなっているようです(^^;)。
参考になる書き込みを見つけました
http://ameblo.jp/kyupin/entry-11924670498.html へのリンク
日本の医療費と調剤薬局について
と こんな偉そうなことを書いていても
「院外処方箋」のご協力をお願い致しますm(_ _)m
誠に申し訳ありませんが「院外処方箋」 のご協力をお願い致します。当院ではスタンダードな薬剤を処方しておりますので周辺の多くの薬局で対応してもらえます。
・3歳未満の場合
月初めの最初の受診時に調剤方法を「院外」「院内」に決めるとその月はずっとそのままになります。
・3歳以上の場合
受診の都度、その日の都合で院内調剤、院外処方箋の変更はいつでも可能です。ただし、丸福非該当者は院外処方の場合は薬剤費の支払いが発生しますので院内での調剤をお勧め致します。
院外処方箋の方の会計は最優先に処理します。診療終了5分以内に医院から離れることができます。
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先ほど来院された患者さんの院外処方箋発行時の調剤薬局での明細を見せてもらうと
・調剤技術料
調剤基本料 41点
基準調剤加算 32点
後発医薬品調剤体制加算 18点
調剤料
内服薬(3日分) 15点
計量混合加算 35点
・薬学管理料
薬剤服用管理料(6月以内) 38点
乳幼児服薬指導加算 10点
・薬剤料 12点
カルボシスティンシロップ
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩シロップ
即ち調剤薬局では¥120円分の薬剤を用意するために¥1,890円分の手間賃がかかったことになります。
これと同じ薬剤を当院において調剤し手渡した場合は「調剤料 9点 (+ 薬剤情報提供料 10点)」¥90~190円しか頂けません。この開きは一体何なんだろう?
(5月31日追記)
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