医療最近では子育て支援として子どもの医療費一部負担金の補助を行う自治体が増え、無料や、それに近い金額で医療機関を受診することができます。
そのおかげで救急外来への安易な受診も多く、また時間外や休日に診療をしている小児科標榜クリニックも増え、夜間や日曜でも気軽に受診できるようになりました。
でも本当に子どもの医療費は無料なのでしょうか?
国民皆保険制度があるわが国では未就学児の場合は医療費の2割が自己負担になります。たとえば病院で¥6,000、調剤薬局で¥4,000がかかった場合、本来ならば患者側は病院に¥1,200、薬局に¥800円を支払います。今、茨城県内では子どもの自己負担は一病院に付き月2回まで600円を支払い、3回目からは無料です。薬局への支払いは免除。
これらの差額は各健康保険組合や国民健康保険と自治体が補填しています
健康保険組合の多くが赤字、更に我が国の借金が1,000兆円を優に超過していることを考えれば無料だと思っていた子どもの医療費は単に先送りし、子ども達の未来に押し付けていることは明白です(まるで親が子ども名義のクレジットカードを作り、勝手に使っているようなもの?!)。
ちなみに休日や夜間に医療機関をコンビニ受診すると加算が加わり1回受診で軽く1.5万以上の医療費がかかります。過去にもらった明細書(1点10円)を確認するとかなり高額なお金がかかっていることに驚くことでしょう。
守谷市ホームページ>トップページ>手続き>保険、年金、医療福祉>国民保険>医療費適正化の取り組み>
休日・夜間診療は割増料金がかかります
https://www.city.moriya.ibaraki.jp/tetsuduki/hokennennkinniryou/kokuho/iryoutekisei/warimashi.html
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6歳未満児はもっと高く、休日の初診で¥2,900〜2,500、再診で¥2,220〜1,900ほど高くなります
国民医療費は年1兆円のペースで増え、平成23年度には38兆 5,850億円に達しました。15歳未満の子どもの医療費はそのうちの6.5%程度だから目くじらを立てることはないとの意見もあります。
しかし、保護者が医療コストをきちんと理解すれば、祖父母・両親・子ども達の三世代に渡る医療費の削減にきっと結びつくことでしょう。
子ども達の未来のために子どもの病状をよく観察できる目を養いましょう。
※行政は子どもたちの教育・貧困対策等に対してもっとお金を投資するべきでしょう。ただ、子どもを取り巻く周辺産業や親達に無駄に吸い取られず、有効かつ直接子どもたちに届くようにと願っております。私自身も小児医療産業?に属する1人ですが・・・。
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