当院はワクチン推進派ですが、H28年4月現在、我が娘がHPVワクチン公費接種の該当年齢ですが今は接種しません。
HPVワクチンは子宮頸がん予防ワクチン、世界初の癌を予防するワクチンと言われておりますが現時点では前癌状態を阻止することは証明されておりますが癌そのものを阻止するかどうかはまだ証明されておりません(もう少し経てば証明されると思います)。
(誤解があるようですが癌を予防する世界初のワクチンはB型肝炎ワクチンです)
当院はいつもは新しいワクチンが発売されても数か月は様子をみてから本格的に接種していたはずなのに、 HPVワクチンのひとつであるサーバリックス®が発売された直後に私も家内に接種してしまいました。アメリカでのHPVワクチンの接種率は今でも30%前後のようですが日本では定期接種となった途端にほぼ100%接種率になりました。今振り返るとメーカーのプロモーション活動の乗せられてしまったと私はちょっと反省しております。
H28年5月14日に日本小児科学会総会でHPVワクチンに関するシンポジウムを開かれました。再開派も中止派もどちらもこれならばというデータが乏しく、残念ながら拝聴後も積極的に「今すぐの接種」を踏み切れません。
これから日本全国の医療機関がHPVワクチンの積極的接種を再開していくと思われます。当院では少しずるいかも知れませんが半年間ほど様子をみながら平成28年11月頃から積極的接種を再開致します。もちろん、今まで通りにHPVワクチン接種希望者には接種致します。
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